Carrier IQ
Carrier IQのまとめ
そもそもの発端はシステム管理者のTrevor Eckhart氏がyoutubeに投稿した動画から始まっています。
Carrier IQ Part #2 - YouTube
この動画の中では以下がCarrier IQにより情報収集されている様子を説明しています。
- 電話発信したときの電話番号
- SMSメッセージを受け取った時のメッセージの内容
- ブラウザを使った時のURL
Carrier IQはユーザがどのように携帯端末を使っているかを統計的に集め、より優れた新製品の開発に役立立てるための機能です。携帯端末で様々な情報を集め、キャリア側に送信します。ユーザーからはキャリア側でプレインストールされるために、ファームウェアのように動作しますので、ユーザからはわかりません。
当初Carrier IQはスパイウェアに近いものとして認識され、世界中で1億台以上にインストールされていることから米国では大騒ぎになりました。
米国を騒がせる「Carrier IQ」問題、多くのスマホに行動監視ツールが潜在 | マイナビニュース
Researcher's Video Shows Secret Software on Millions of Phones Logging Everything | WIRED
当初Carrier IQがTrevor Eckhart氏に損害賠償をちらつかせたこともありプライバシーに敏感な米国ではCarrier IQたたきが激しくなったりもしました(後に取り下げ)。
しかしここにきて少しずつ問題の本質がわかってきています。
まずCarrier IQアプリケーション自体にはユーザーのプライバシーを侵害する意図はなかったし、そのような機能はないことが報告されています。
http://wirelesswire.jp/Watching_World/201112031411.html
携帯端末の使い方を示すメトリックという単位で情報を収集しており、ユーザのプライベートを侵害するようなメールやURLという情報ではないこと。
[http://yebo-blog.blogspot.com/2011/12/carrier-iq.html:title=[AL34:title]]
しかしこのようなアプリケーションが結果的には、使用ユーザ(この場合にはキャリア)により、ユーザーのプライベート情報を収集してしまったということから、Carrier IQ自身には全く問題がないとはいえないでしょう。
Carrier IQ の問題点:理解と同意なき情報収集 - Engadget 日本版