新日鐵住金が発足
「石橋を3度たたいても渡らない」と言われた新日鐵が住友金属と合併。これにより世界第二位の鉄鋼企業が発足した。
大型合併はプロセスの煩雑さから合併の検討にはいるものの実現には大きな壁が常にのしかかった。
しかし自動車業界からの値引き圧力、中国および韓国企業による供給過多から追い込まれた新日鐵は合併に向けて着々と作業を進めた。
公取委は大型企業による寡占を防ぐために様々な法律を制定、大型合併の実現には時間がかかった。しかし今回は検討発表当初からウェルカムな雰囲気をただよわせ、合併プロセスが遅滞なく進んだ。
合併により生産規模5000万トン、世界第2位の鉄鋼企業が発足した。しかし鉄鋼業界における影響は限定的。全世界生産規模は現在15億トン、さらに中国企業が7億トンを占める。
大企業再編の呼び水となるか新日鐵住金という遠大な実験 | Close-Up Enterprise | ダイヤモンド・オンライン