IOS6でExchangeからのpushが効かない問題についての反省

iOS6が出てすぐにOSをアップグレードした人からクレームを受けた。Exchangeからのpushが動かない。

以前のバージョンではExchangeからのメールは定期的にiPadには届いていた。ユーザー側での操作は必要がない。iOS6にアップグレードした途端にpullをしなければメールが届かなくなった。

その当時はあまりにもiOS6が出たばかりでgoogle先生に聞いてもヒントがなかった。その後iOSのホットフィックスを当てたら問題が解決したとユーザーから報告があった。さらに今検索をかけてみると9月の後半くらいからはネットで大騒ぎになっている。

問題がすでに明らかになっているので自分の手を離れているが、どうにもすっきりしない。その理由はユーザーから報告があった時期とネット上で騒がれた時期に差があったために調査が矮小化されたからだ。今後このような問題があった場合にどのように対処すべきか考えてみたい。

まず問題がネット上で報告されていない場合、問題として認識できないというイメージを変える。googleでの検索が遅れているだけかもしれないし、検索キーワードが間違っているのかもしれない。特定の環境依存の可能性だってある。

自分の調査を十分進めることが必要である。ただこれは難しい。スマホは専門ではないし、例えば今回のpush部分のメカニズムおそらくはExchangeのactive syncは仕様も公開されていない。

もう一つタイミングを置いて騒がれ始めるという可能性を考える。使い始めから問題が出てくるまで大体一週間を見ておけばよい。キーワードを登録すると定期的に検索結果を送ってくれるアプリがあれば忙しい中、検索エンジンを訪ねてキーワードを入力する手間をはぶける。

ホットフィックスもしくはサービスパックの動向には注意を払う。ベンダーにはすべての情報があつまるといってよい。しかしベンダーから出てくる情報は制限されている。ベンダーからの情報は様々なソースから取得できる。フォーラムであったり、ノーリッジベースであったり。バグをフィックスした時に出るパッチにはリリースノートがついている。このリリースノートには解決した内容が記述されている。同一な問題がないかもしれないが、ベンダーがどのエリアに注力して修正を加えているかを判断することができる。