とりあえずの国語力-2
文章の部品ができたら、テンプレートに沿って組み立てることが大事である。
前回までで素晴らしい部品ができた。あとは組み立てるだけ。しかしこの組み立てが予想以上に難しい。目の前に並べてみても自分がイメージする最終形の文章が浮かんでこない。
フィンランドメソッドでは子供たちにまず文章のテンプレートを覚えさせる。テンプレートなしでは舵がない船のようにどちらを向いて進んでいいかわからない。ぼやっとしているうちに波に押し流され全く違く方向に到達するか、悪ければ沈没だ。
武道や芸能では「守破離」とよばれる教えがある。守→まねる、破→改善する、離→自分のやり方を見出す。自分のやり方は基本ができたら見つける。最初のステップはまねることが重要だといっている。
学ぶは「まねる」まずは引出しにしまっておいたテンプレートに従って埋めていくことで、人が読んでもロジックが通る文章を書くことができる。
この本で提案しているロジックは主張を軸としている。
- 主張
- 理由
- 根拠
- 疑問・反論
- 疑問への回答
- 結論
すべての人が納得できなければ根拠にならない。
- 定説
- 権威
- 事実
文章に広がりを持たし読者の理解を深めるためには読者が文章を自分の体験と結びつけることが必要である。
- 具体例
- 事例
- 比喩
部品をテンプレートに沿って埋めることで人に読んでもらえる文章の青写真が出来上がる。青写真に手を入れてブラッシュアップすることでより明確に筋道が通った文章へと近づく。