ヘリオットワットの質
ヘリオットワットMBAコースについて受ける質問の中でよくあるのが、「ヘリオットワットの質についてはどうなのでしょうか」というのがあります。
これは、第三者機関によってどれほど認知されているかという内容であり、講座の難しさ・範囲・試験の難しさの質問ということではありません。
一言だと「ヘリオットワットはディグリーミルではないですよね」
このような質問が出る背景には、一つ目の理由として、「ヘリオットワット」という名前の認知度が他の有名な大学、オクスフォード・ケンブリッジ・エディンバラなどと比べると、まったくないといえることがあげられます。
これらの大学は確かに有名です。例えばオクスフォード大学の歴史が11世紀までさかのぼリますのでほぼ900年近くにわたって続いている大学といえます。上記の大学は英国の中でもAncient Universityとよばれる英国の歴史を作ってきたエリート達の大学といえます。
2つ目の理由としては、ヘリオットワットのMBAコースが世界的に名前が知られているMBA認定機関のいづれからも資格を得ていないためです。
よく知られているMBAの認定機関としては、USA主体のAACSB、UK主体のAMBA、EU主体のEFMDがあります。
ヘリオットワットMBAコースはこのいづれにも属していません。
では、ヘリオットワットMBAコースは怪しい(ディグリーミル)の可能性があるのでしょうか。
まず一つ目の理由である、他の大学との比較という観点から考えて見ます。
一つ目の理由として、「ヘリオットワット」という名前の認知度が他の有名な大学、オクスフォード・ケンブリッジ・エディンバラなどと比べると、まったくないといえることがあげられます。
オクスフォードの歴史は900年近くあります。それに比べてみますと短いのですが、それでも1821年からおよそ200年近くの歴史があります。
日本にある大学の歴史は大体50年から100年になりますから、ヘリオット大学も歴史自体はそれほど浅いものではありません。
歴史の長さを考えますとそれなりにしっかりした大学であるといえると思います。
第三者機関の認定です。
EBSは第三者機関の認定を受けておりません。その理由については学校のホームページに以下のように記述されています。
EBS does not support accreditation by private sector, self-appointed accrediting bodies, due to the focus they place on arbitrary inputs rather than the quality of student outputs.
もちろんこれだけの記述ですと、恣意的な理由として用いることもできるので、信用できないという人もいるでしょう。
ではまったく認定をうけていないかというとそんなことはありません。実は上記の記述には重要な文章があります。
EBS does not support accreditation by private sector,
プライベートセクタによる評価を受けていないと明示しています。つまり公的な評価はあるということです。
Heriot-Watt University was granted its Royal Charter by Act of Parliament in 1966.
Royal Charterは一言でまとめてしまうと国立大学の称号です。つまりEBS(この場合にはヘリオットワット大学)は、英国から認定を受けている大学です。
Royal Charterはその認定時期により古代・Redbrick・Plateglass・Newと分かれます。ヘリオットワットは1966年に認定を受けていますので、PlateglassとNewの境目といえます。
国立大学の称号を受けていること、古代・Redbrickの次に位置する中堅の大学というポジションですので、知名度こそ低いのですれ、質としてもそれなりに評価されたコースを提供しているのではないかといえます。